簡易保険の満期金

税務署で確定申告のお手伝いをしている時、年金の申告に
見えたおばあちゃんが、簡易保険の満期のお知らせを山のような
資料の中から取り出しました。
そして、これは申告しなくてもいいですかと質問されました。

満期金で振り込まれた金額が250万円、払い込んだ保険料が
180万円でした。
当然一時所得として、申告しなくてはいけませんよ、と答えました。

一時所得の計算は

{(250万円−180万円)−50万円}×1/2=10万円

おばあちゃんは友達から黙っていれば税務署には判らないのではと
言われたそうです。

その友達は、郵便局や生命保険会社が一回の支払金額が100万円を
超えるものについては、支払調書を税務署に提出するので、
誰が満期金を受け取ったかを税務署が把握していることを
知らないのでしょうね。

確定申告後、しばらくして満期金が申告漏れですから、修正申告を
してくださいと、税務署からお手紙を貰うことになります。

ちなみに、生命保険を掛けている途中で、給付金をもらえるタイプの
保険商品が有ります。
この生存保険給付金をもらったときは、給付金より掛けた保険料の
方が多いので確定申告の必要はありません。