会計検査院 国税庁に改善要求

ニュースで「高額還付 優先で28億節約可」と言う見出しがありました。

会計検査院のホームページを見てみると、国税庁長官宛の
「改善の処置を要求したもの」の全文が公表されています。
       ↓
http://www.jbaudit.go.jp/pr/media/kensa/kensa21/pdf/210714_zenbun-1.pdf


還付をする場合には、本税と合わせて本来の納付期限等から還付の
決定までの日割り計算で一定の割合の還付加算金が振り込まれます。

その割合は、平成20年度で4.7%、平成21年度で4.5%と銀行の預金利子より
ずっと高めです。

還付金額が多額のときは、還付までの日にちが長引けば長引くほど
還付加算金の額も大きくなります。

会計検査院は高額の還付は他の申告書と区別して、早く還付すれば
それだけ還付加算金も節約できると、改善要求をしています。


会計検査院の改善要求を読んでいると、税務署内部の処理の仕方が
わかっておもしろいです。


ところで、福岡県の直方税務署の処理の仕方が「参考事例」として載っていました。

平成20年6月2日に法人の申告書を受取って、還付額が多額なので、早急に
処理をして、6月6日には還付金と還付加算金を支払ったと書かれています。
わずか4日分の還付加算金です。
その前に、他の税務署は25日分の還付加算金を支払ったと書かれているので
いかに直方税務署の処理が早いか比較できます。

近くの住人としては何となくうれしくなりました。


ただ、今後金額の少ない還付は後回しにされないか、ちょっと心配です。


以前、「隠れ会計士さん」から紹介された「プリンセス・トヨトミ
と言う本で、会計検査院の職員が活躍します。
4月20日にも書きましたが、なかなか面白い本でした。

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ