全国地価マップの活用

コメント欄でぱぱみっつーさんが疑問に思っている、全国地価マップの
評価について。

市街地にある農地や山林で、宅地比準、つまり宅地並み課税を受けるものは
財産評価通達40に「その付近にある宅地の価額を基準とし・・・・」と書かれています。

「その付近にある宅地の価額」はどうするのか。


国税OBの税理士であり不動産鑑定士の松本好正先生の
「市街地近郊土地の評価」(大蔵財務協会)によると、近傍宅地の
1平方メートル当たりの固定資産税評価額をもとにする、と書かれています。

ここで活躍するのが、全国地価マップの固定資産税の路線価図です。

全国地価マップの該当する地域で24年分の固定資産税路線価を見ると
上の方に赤い文字で(価格調査基準日(平成23年1月1日)の価格を表示)と
書かれています。

各市町村で時点修正率は公表していますが、全国地価マップの青い路線の上を
左ダブルクリックすると、左端に「時点修正率」が出てきます。

時点修正率については西宮市のホームページに価格調査基準日と時点修正の
期日関係に関するわかりやすい表があります。
     ↓
http://www.nishi.or.jp/contents/00001043000600012.html


つまり、24年度は23年1月1日から23年7月1日までの半年間の時点修正率を
適用すればいいことがわかります。


全国地価マップのサイト
   ↓
全国地価マップ | トップ


ちなみに全国地価マップは財団法人資産評価システム研究センターが提供していますが、
まだ「財団法人」となっています。
公益財団法人または一般財団法人に移行していないのが気になります。
確か移行期限は25年11月だったような。

松本好正先生の本の表紙を見てみると、大蔵財務協会は一般財団法人になっていました。