「中小企業の会計に関する指針の適用に関するチェックリスト」の依頼

お客様から電話がありました。
「銀行に提出するため何かよくわからないけれどチェックリストを
作成してほしい」と言う依頼でした。
内容をよく伺った結果、「中小企業の会計に関する指針の適用に
関するチェックリスト」であることが判明しました。

早速日本税理士連合会のホームページから用紙をプリントアウトして
決算の内容を確認しながらYES、NOのチェックをしていきました。

チェックリストの内容
   ↓
http://www.nichizeiren.or.jp/taxaccount/pdf/checklist080522.pdf


41番目の項目で立ち往生。

税額控除の適用を受ける受取配当・受取利息に関する源泉所得税がある場
合、法人税、住民税及び事業税に含めたか。

今まで租税公課で処理をしていたのですが、どうもだめらしい。


調べてみると、公認会計士協会から法人税その他諸税に関する会計処理の
実務指針が公表されていました。
    ↓
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/files/2-8-63-2a-20110426.pdf


この実務指針によると、

受取利子・配当等に課される源泉所得税のうち、法人税法及び地方法人税法上の
税額控除を受ける金額は、損益計算上、「法人税、住民税及び事業税」に
含めて処理する。


と書かれています。

チェックリストの最後の所見欄に「次期以降は法人税等に含めて表示する予定である。」と
言い訳を書くことになりました。

中小企業向けの会計指針でも上場企業並みの会計処理が要求されるのはあまりに
厳しすぎるということで今年の春に「中小企業の会計に関する基本要領」と
そのチェックリスト公表されましたが、こちらはあまりに緩すぎるような気がします。


いづれにしても会計に関する勉強不足を痛感した一日でした。