確定申告の準備 その2
7月5日(金)に譲渡所得の確定申告の準備をはじめましたが
購入した時の契約書をみると、やはり土地と建物の金額が区別
されていません。しかも消費税額も記載なし。
つまり、土地と建物の一括購入で、国税庁の「資産課税情報
第25号(平成12年8月29日)」をたよりに、土地と
建物の取得価額を計算しなければなりません。
↓
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/sonota/syotoku/03/01.htm
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/sonota/syotoku/03/02.htm
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/sonota/syotoku/03/03.htm
契約書に土地と建物の合計金額しか記載がなくても、消費税の金額が
記載していれば建物の金額は簡単に計算できます。
たとえば、土地建物一括で5,000万円(消費税120万円)とあれば
建物の取得価額は120万円÷0.05=2,400万円
土地の取得価額は 5,000万円−2,400万円=2,600万円
ただし、平成9年3月31日以前は消費税率が3%なので、0.03で
割り戻さなければならないので注意が必要です。
ところで、契約書に土地と建物の合計金額しか記載していなくて、しかも
消費税の金額が無いこともあります。
その場合、国税庁の情報25号によると、二つの方法があります。
(1)建物の標準的な建築価額をもとに、建物の取得価額を計算して、
全体の金額から建物の取得価額を引いた残りを土地の取得価額と
する方法。
(2)全体の金額を合理的な価格で按分する方法。
一番資料が手に入りやすいのは、土地、建物の固定資産税評価額では
ないでしょうか。
ただし固定資産税の課税標準で按分する方法は、国税不服審判所では
却下されています。
どちらが有利か、譲渡所得の計算をシミュレーション出来る表をエクセルで
作ってみました。
以前は若いスタッフにエクセルの表を作ってもらって、いつも算式を
壊して、又回復作業を依頼しなくてはいけなかったのですが、
1人で仕事をはじめたからには自分ですべてこなせなくてはいけないと、
娘に教えてもらいながら(時々怒られながら)エクセルを勉強しています。