逓増定期保険に関する質問
メールで次のような質問がありました。
原則、メールでの質問には回答しない(できない)のですが、
今回の質問はとても大きな問題を抱えていると思ったので
取り上げてみました。
節税のスキームについては下記のメールの内容を読んでいただければ、
分かりますが、何故役員に売却するのかについて、「経済的合理性」が
説明できないと、とてもとても危険な商品だと思います。
小心者のおばさん税理士は、お客様には勧めることはできません。
質問者さん、満足のいく回答ができなくてごめんなさいね。
メールの内容の一部は次の通りです。
【 逓増定期保険の解約について 】
▼会計処理の流れ
(1) 保険料 加入時に一括払い ¥100,000,000
(10年で解約返礼率 100%)
保険料(損金) ¥ 50,000,000 / 現預金 ¥ 100,000,000
積立金(資産) ¥ 50,000,000 /
(2) 3年後に会社役員へ売却 ¥ 30,000,000
(3年の解約返礼率 30% ¥ 30,000,000)
現預金 ¥ 30,000,000 / 積立金(資産) ¥ 50,000,000
雑損失 ¥ 20,000,000 /
ここで、問題となるのが、雑損失 ¥ 20,000,000 を損金算入して決算した場合、
否認の対象になりうるかどうかということです。この取引について理由を聞いたら、キャッシュ補填とのことでした。
・・・・以下省略