上場会社の「株券電子化」
株主総会の案内や証券会社からの郵便物に次のような
「株券電子化」のパンフレットが入っていませんか。
↓
http://www.kessaicenter.com/kokunai/kabuken11.pdf
上場会社の株券が平成21年1月に電子化される予定です。
金融庁のホームページによると「社債・株式等の振替に関する法律」により、
株券電子化は、平成16年6月から5年を超えない範囲、すなわち、
平成21年6月までには実施することとされていますが、具体的には、
平成21年1月実施を目標として準備が進められているようです。
証券会社を通じて「証券保管振替機構(ほふり)」に預けている場合は
何の手続きも必要ありませんが、自宅や貸金庫などで保管している
いわゆる「タンス株券」の場合は電子化後は株式の売却が出来なくなるので、
注意が必要です。
特に、株式の名義が本人でない場合はそのままにしておくと株主の権利を
失う可能性もあります。
金融庁や証券会社は名義書換の手続きを急ぐように言っていますが、
ここで税理士として一言。
相続の場合、名義を書き換えるには「遺産分割協議書」や「共同相続人同意書」が
必要になるので、事前に証券会社に相談して下さい。
また、生存中に名義を書き換えると贈与税がかかることもあります。
タンス株券の名義を書き換える時はくれぐれもご注意下さい。