自動車の税金
昨日、テレビのニュースで、自動車業界と石油業界の
首脳が、JR新宿駅東口前で、道路特定財源の一般財源化
について、通行人に「反対」を呼びかけていました。
でも、一般の人は「よく分からない」と言うのが本音のようです。
自動車に係わる税金は国税と地方税にいくつかあって、
税率が定められていますが、暫定的に特例として高い税率が
掛けられています。
・自動車重量税(国税) 本則 2,500円/0.5トン
暫定税率 6,300円/0.5トン
・揮発油税(国税) 本則 24.13円/1リットル
暫定税率 48.60円/1リットル
・地方道路税(国税) 本則 4.4円/1リットル
暫定税率 5.2円/1リットル
・軽油引取税(地方税法)本則 15.0円/1リットル
暫定税率 32.1円/1リットル
・自動車取得税(地方税法)原則 3%
暫定税率 5%
ちなみに、揮発油税と地方道路税を合わせて、一般に
ガソリン税といっています。
これに消費税がかかります。特に揮発油税と地方道路税は
税金部分にも消費税がかかるので二重課税が問題となっています。
租税特別措置法に定められている期限が平成20年3月31日
(自動車重量税は20年4月末)に近づいていて、20年度税制改正で
延長されるかどうか関係業界では注目されています。
しかもこれらの税金は道路に関する費用に当てるという目的のために
課税されているものですが、一部一般財源にも使われているようです。
これはおかしいと、関係業界は20年度税制改正要望書を提出して、
一般の人にも署名運動等をしてアピールしているのですが、
けさの朝日新聞では、第9面にひっそりと小さな記事で紹介されて
いました。
石油の価格がどんどん値上がりしている時に、せめてガソリン税
だけでも本則課税に戻ると、25円くらい安くなるのですが。