韓国の年末調整
今日も朝日新聞の朝刊から。
アジアの「税金事情」ということで、韓国とインドが
取り上げられていました。
韓国はIT先進国として知られていますが、『現金領収証』と
いう制度について紹介されています。
仕組みとしては
(1)Aさんがお店で買い物をした際、国税庁(もちろん韓国の)が
発行する現金領収証カード、住民登録証、携帯電話の番号の
うちどれかを示すと、お店が「現金領収証」を発行してくれます。
(2)Aさんはこの「現金領収証」を保管する必要はありません。
お店の電算網を通じて、Aさんがいくらの買い物をしたか、
直ちに国税庁のシステムに送られて、記録されるのです。
(3)Aさんは年末調整のときに、国税庁に記録された金額に応じて
最高500万ウォン(約63万円)の控除が受けられます。
(4)お店にとっては面倒だし売上げが税務署に把握されるので
全くメリットはありません。
それどころか、このシステムに加盟しなかったり、加盟しても
「現金領収証」の発行を断った場合は、罰金として、買い物金額の
5%の加算税が課せられるそうです。
国税庁の目的は、現金取引をガラス張りにすることにより、小売店の
脱税を防止することだそです。
お買い物をしたり、食事をして税金が戻るのはいいのですが、生活の
すべてを国に監視されているような、手放しで喜べないシステムですね。
「現金領収証」に関するブログや記事をいくつか見つけました。
↓
国税庁ニュース : ASUKA物語
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_detail.htm?No=27105