守秘義務

昨日からあの話題の「反転」を読んでいます。

サブタイトルは「闇社会の守護神と呼ばれて」で
著者は元特捜検事で今は弁護士の田中森一氏です。


東京地検特捜部と言えば、国税局のマルサとも深い関わりがあり、
陰謀説大好きおばさんとしてはぜひ読んでみたいと買ってきました。


撚糸工連事件、福岡県苅田町長事件、平和相互銀行事件、その他
なつかしい事件が次々と登場します。


読んでいくうちに、具体的な役職や実名が金額とともに書かれて
いることに何となく居心地の悪さを感じ始めました。


小説なら、検事さんが高名な政治家や経営者を次々と追い詰めていく
スリルを味わえるのかもしれませんが、何となくおかしい。


そうです、公務員なら退職した後も「守秘義務」があるのに、それを
公然と破っているので、心からこの本を楽しめないのです。


そして、「なぜ今の時期に」と言う疑問も持ちました。


陰謀説関係の本を多く読むと、その本を出版することの目的その他
なぜ今の時期に、そしてなぜここまで書けるのか、なぜ、なぜ・・・・と言う
疑問点、背景を考えるのも本を読む楽しみの一つとなります。

その意味では、この本は内容だけでなく、今後の周辺の反応も観察して
いかなければならないようです。

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