コムスンの事業譲渡凍結

今日のニュースで「コムスン事業譲渡の凍結表明」とありました。
数日前から、介護報酬の不正請求で行政処分を受け、グループ内の
別会社へ事業を譲渡すると発表して、問題になっていました。


法的には問題ないが、道義的に許せないという声がほとんどでした。


処分逃れだという世間の非難を、さすがの折口会長も
無視することは出来なかったのでしょうね。


私たち税理士も、行き過ぎた節税が問題になることがあります。


以前、九大の法科大学院の教授の研修を受講した時に、
租税回避と節税と脱税について、学者さんと実務家の間では
かなり定義に差があると言われました。


税理士が、法令に反しない範囲で行う節税が、租税回避、
つまり法的には問題ないが、迂回行為であり、道義的に
問題がある事例となることもあると言われました。

法の趣旨、法の要求している目的に沿った処理をするように
心がけなければと、改めて思いました。