預金連動型住宅ローン
お客様から、「預金連動型住宅ローン」についての質問が
ありました。
預金がたくさんあれば、住宅ローンの金利が安くなると言うものです。
ネットで検索してみると、「預金連動型住宅ローン」を取り扱っている
金融機関がたくさんあって、びっくりしました。
ある銀行では預金と住宅ローンが同額であれば、金利はゼロ円。
しかも、住宅借入ローン減税は利用できる。
あまりに上手すぎる話で、税務上問題ないかどうか、と言うお問い合わせです。
調べてみると、荘内銀行からの照会に対し、仙台国税局が回答した
「文書回答事例」が公表されていました。
要約すると、住宅ローン残額の50%と預金残高のいずれか少ない金額に
一定の利率を掛けた金額をキャシュバックする場合に、次のように取り扱って
問題ないかどうか、という照会です。
(1)キャッシュバックは支払利息の割戻しとして、課税は生じない。
(2)住宅借入金等特別控除は適用される。
(3)本人以外の連帯保証人等の預金も利用できるが、贈与税は課税されない。
仙台国税局審理官の回答は次のとおりです。
標題のことについては、ご照会に係る事実関係を前提とする限り、
貴見のとおりで差し支えありません。
ただし、次のことを申し添えます。
・ ご照会に係る事実関係が異なる場合又は新たな事実が生じた場合は、
この回答内容と異なる課税関係が生ずることがあります。
・ この回答内容は仙台国税局としての見解であり、事前照会者の申告内容等を
拘束するものではありません。
荘内銀行の照会内容は次のとおりです。
http://www.nta.go.jp/sendai/shiraberu/bunshokaito/shotoku/081225/pdf/1-1.pdf
http://www.nta.go.jp/sendai/shiraberu/bunshokaito/shotoku/081225/pdf/1-2.pdf
http://www.nta.go.jp/sendai/shiraberu/bunshokaito/shotoku/081225/pdf/1-3.pdf
「預金連動型住宅ローン」に限らず、大きなお金が関わる時は、
よーく検討してからにしたほうがいいと思います。