人材投資促進税制
税務研修会(税務通信の会社)のサイトに「人材投資促進税制」について
中小企業庁にパンフレットやQ&Aが公表されているとあったので
さがしてみました。
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/zeisei/download/jinzai-genzei_pamphlet_20.pdf
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/zeisei/download/jinzai-genzei_qanda_20.pdf
パンフレットの中(3ページ)に税額控除額の計算例が載っています。
全体の給料が1億2000万円の会社で教育訓練費が25万円とはちょと少ないのでは。
平均年収500万円と仮定すると従業員数24人。
一人当たり年間教育訓練費は約1万円。
中小企業では教育訓練にお金をかける余裕がないということを
見越して作られた条文ではと、首をかしげたくなります。
その結果計算例では税額控除は法人税が23,400円、地方税が約4,000円。
減税というには余りに少なすぎるような気がします。
最近の民事再生法や脱税のニュースでは数十億円、数百億円の金額ばかりなので。
経済産業省は「人材投資促進税制」、国税庁は「教育訓練費の税額控除」と
呼んでいます。最初は別のものかと思いました。
ただ、経済産業省(中小企業庁)のパンフレットは、国税庁のタックスアンサーに
比べると随分詳しく、わかり易く書かれています。
決算前に、利益が出ている企業は、当期の教育訓練費をチェックしてみては
いかがでしょうか。
ただ、税額控除の額より、経理課の人の残業手当の方が多くならないことを
祈っています。