相続税の研修に行って来ました

税理士会の研修で福岡まで行って来ました。

講師は税理士の笹岡宏保先生です。
九州北部税理士会の会員数は2,800人くらいですが、
今日の研修の参加者は900人近くいたそうです。
笹岡先生の人気の程がわかりますね。


研修を終わっての感想、「すごい」の一言です。


笹岡先生の研修は何度も参加していますが、毎回期待を
裏切られません。もちろん居眠りもしません、出来ません。

一言一言を聞き逃さないように、真剣に受講しました。


今日の研修の内容は、

(1)相続財産の範囲
(2)相続税の債務計上    
(3)小規模宅地等の相続税の課税特例  
(4)土地評価における技術的水準
    


すべてのテーマについて過去の裁決、判例をもとに本当に
深く細かく研究していることに驚きの連続です。

しかも、非公開のものは「情報公開法」を利用して資料を手に入れ
たそうです。


租税法、憲法その他をもとに理論武装した、実務に役立つ研修です。
先生の「具体的事例による財産評価の実務」は相続税の申告時には
手放せない1冊ですが、やはり、実際にお話を聞くとちがいます。

それから、以前ご紹介した「税法の読み方、判例の見方」は判例
読むのにとても役に立っています。


今日学んだこと。

相続税の申告に必要なのは、相続税法や財産評価通達だけでは不十分である。

民法は当然のこととして、建築基準法、各自治体の都市計画図や宅地開発指導要綱、
不動産鑑定評価法、国税不服審判所の裁決、裁判所の判決等をよく研修すること。
また、国税庁の資産課税課情報も必ず印刷してファイルしておくこと。



具体事例による財産評価の実務―相続税・贈与税〈平成20年3月改訂〉

具体事例による財産評価の実務―相続税・贈与税〈平成20年3月改訂〉

税法の読み方―判例の見方

税法の読み方―判例の見方