高額医療費

確定申告も終わろうとしているときに、高額医療費の話題です。


今日還付センターに申告にみえた方が、今年は珍しいのですが
ドサッと領収書の山を机の上にひろげました。

領収書には、「高額療養費申請済」の赤いゴム印が押してあります。

領収書の計算はお済ですか、とたずねると、「だいたい」と言う返事。

高額医療の手続きで、戻ってきた金額はわかりますか、とたずねると
「よくわかりません」と言う返事。


以前は、高額医療の計算は、簡単だったので、その場で計算ができたの
ですが、最近の高額療養費(老人保健では高額医療費というそうです)の
計算は、年齢や収入によって複雑に計算方法が異なっています。

ちなみに、北九州市の計算例を見てください。
       ↓
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=9882


確定申告前に、このホームページをプリントアウトしていたのですが、
やはり正確に計算できません。

納税者の方に、もう一度自宅で計算してから来てくださいと言おうと
思ったら、年末調整のときに、特別障害者の夫を控除対象配偶者に
していなかったので、所得控除が、特別障害者で40万円、配偶者控除
38万円、同居加算で35万円、合計113万円増えることがわかりました。


源泉徴収票所得税額は6万円くらいだったので、医療費控除は受けなく
ても全額還付になることを説明しました。


納税者の方は、所得税が全額戻るので満足して帰っていき、おばさん
税理士も山のような領収書を計算しなくて済んだのでほっとしました。


高額医療費(療養費)の計算も大変ですが、家族の方は毎月の手続きも
大変そうです。


なんとなく、高齢者、弱者が住みづらい世の中になってきているような・・・・・・