ホワイトカラー エグゼンプション

昨日、労働政策審議会厚生労働大臣の諮問機関)の報告書が
発表されました。

そのなかに「5.自由度の高い働き方にふさわしい制度の創設」というのが
有ります。

その内容の一部をご紹介します。

一定の要件を満たすホワイトカラー労働者について、個々の働き方に応じた
休日の確保及び健康・福祉確保措置の実施を担保しつつ、労働時間に関する
一律的な規定の適用を除外することを認めることとすること。


もっと詳しくは下記のアドレスをクリックして下さい。
        ↓
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/dl/h1227-4a.pdf

これが、新聞等で「残業代0円」と報道されている「ホワイトカラー 
エグゼンプション」です。

平たく言えば、事務系労働者の労働基準法の適用除外です。

もともとアメリカが本家ですが、昨年6月に日本経団連が「提言」を出して、
今年の12月に報告書をまとめ、来年の国会に法案を提出予定だそうです。

「一定の要件を満たすホワイトカラー」の定義はこれから議論されるのでしょう。
ただ、経団連は、年収400万円以上の事務系労働者としています。これでは
ほとんどのサラリーマンが該当します。


会計事務所の先生にとっては朗報であり、働いている職員の方々には
今以上に、過酷な労働条件になるのでしょうか。

あるブログでは、この法律のことを「過労死促進法」と書いていました。

今回の税制改正にしても、この労働政策審議会の報告書にしても、何か、大企業に
のみ政府の目が向いて、中小企業や弱者の生きにくい世の中になって行くような
気がしてなりません。