消費税の届出書

今日はちょっと落ち込んでいます。

(1)個人事業者のお客様から、「賃貸用不動産を買ったから」と
  いきなり言われました。
  店舗と居住部分のある、いわゆる下駄ばきマンションです。

  消費税は免税業者なので、当然還付は受けられません。
  課税期間の短縮という、ウルトラCも買った後ではどうしようも
  ありません。
  毎月訪問しているお客様なのに、不動産購入の話題は全く
  出なかったので、気がつきませんでした。

  お客様には、一応消費税の還付が出来ないことを説明して、
  今後は、大きな投資をする時は必ず事前に相談してくださるよう
  お願いしました。

(2)6月決算の法人の消費税額の計算がほぼ終わりました。
  簡易課税の届出をしているのですが、一応比較計算してみると、
  今期は原則課税の方が有利でした。

  昨年6月の時点でのシミュレーションでは簡易課税の方が
  有利だったので、簡易課税をやめるための届出書である
  「消費税簡易課税制度選択不適用届出書」は出していなかったのです。


  今さらどうしようもありませんが、お客様には情況を説明しておかなければ
  ならないので、ちょっと気が重いのです。
  
  
消費税はほとんどの届出書が、その提出した課税期間の翌課税期間からし
適用が有りません。
しかも、2年間継続適用しなければ変更できないものが多数あります。

業態が安定している中小企業は少なく、予測できない事態がたびたび
発生します。
そんな情況で、前もって届出書を出さなければいけない消費税法
まるでギャンブルです。

なんとか改正して欲しいものです。